BITPoint Weekly Market View(Sep.18)

<先週の相場振り返り>

シンガポールにて、世界最大の仮想通貨取引所Binanceがシンガポールドル建てトークンの実証実験をしているとの報道があった。
シンガポール政府の対応は非常に賢い戦略だと感じる。

個人的には、日本は是非そのような地位をいち早く手に入れてほしいと思っていたことが本音である。
通貨高で嫌がる珍しい国でもある日本。
円安が進めば、輸出企業が潤う=経済成長という世界では極めて珍しい利益体質な国なのだが、円高で利益が伸びる産業があまりにも少ない。

日本は金融業も非常に弱く、常にモノを作って海外に輸出することばかり考える癖がある。
内需消費型思想が薄いこの国で、『外貨を呼び込む=円高』ではなく、『外貨を呼び込む=暗号通貨資産を呼び込む』といった発想に切り替えられれば、国の成長率も非常に大きくなるだろう。

データが価値を持ってしまった昨今の世界であるが、これから成長したい国々はこういった観点に気づくべきではないだろうか。

<今週の見通し>

さて、今週の見通しだが、方向感をなくしているように思える。
仮想通貨市場は横ばい程度で考えている。
ビットコインの高値は76万円〜安値66万円の10万円レンジを想定し、戦略を練っていきたい。
アルトコインの投資戦略は控えめ姿勢を堅持。BTC中心に戦略を練っていく。

アルトコインで最も時価総額を誇るイーサリアムは8月に約66億円のICO換金売りが発生していたと報道がされていた。
一時2万円割れする状況となり、昨年の夏頃より安い金額にまで落ち込んだ。
BCHもハードフォーク論争が繰り返し行われており、先行きは不透明なことが多い。

※以下、分析ツールは一目均衡表を使用している。
こちらのテクニカル分析ツールの使い方参考コラムは別途儲けてあるのでぜひそちらをご参考頂きたい。
アドバンスチャートと一目均衡表使い方

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 9月17日 ~ 9月23日】
想定レンジ:55万円 〜 80万円
コアレンジ:66万円 ~ 76万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

ビットコイン分析をはじめる。

一目均衡表は雲が陰転、遅行線がローソク足と重なり、上でもなく下でもなく推移。
ローソク足は転換線と基準線より下で推移をしているものの、時間の経過と共に同水準に位置してきそうだ。

日足レベルではまだ下落リスクのほうが一目均衡表ベースでは優勢だが、もう2〜3日この価格水準に留まれば、方向感を失う展開となる。
トレンドレス相場となり、上がるか下がるか見当がつけにくい。

基本ステイとしたいが、小さなレンジ相場で勝負するなら、66〜76万円のレン時相場を想定してトレードすると良いだろう。
一目均衡表の雲の下限は75万円レベルに位置しており、ここはレジスタンスラインも引きやすいポイントのため、短期勢のショートポイントとなる。
今週上値をこの水準にまで伸ばすタイミングがあると、ファーストトライは売り込まれると考えているため、短期的な利食いの目安として考えておくとよいだろう。
またはレバレッジ取引で戻り売りを実践するならこのポイントから売り戦略を建てるとトレードしやすいと考えている。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 9月17日 ~ 9月23日】
想定レンジ:17,000円 〜 30,000円
コアレンジ:19,000円 〜 28,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。

上値は28,000円レベルでひけるレジスタンスラインがポイントとなるだろう。
直近の出来高はかなり膨れたものが多く、売りがかなり多く出たのではないだろうか。
今後ETHが下げ止まる条件としては、この価格帯を維持、そして出来高が減少し、低迷することである。
その場合、短期的な資本は逃げていったと考え、買い戦略に転じることができるのではないだろうか。
イーサリアムはこの秋、マイニング方式をPoWからPoSに移行することが濃厚だ。
ウォレットなど、一定の場所にETHを預けておくと利子などがつく配当方式のコインに移行をするため、流動性が落ちる可能性がある。
PoSのコインは流動性が薄いため、急落しやすい弱点があると個人的には考えている。
しばらく様子をみたい。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 9月17日 ~ 9月23日】
想定レンジ:40,000円 〜 66,000円
コアレンジ:45,000円 〜 55,000円

■出所 BITPoint BCH/円

ビットコインキャッシュ分析に移る。

マイナー側のハードフォーク論争に少し落ち着きをみせたものの、近々また大きく出てきそうだ。
仮想通貨はマイニングシェアの争いになるため、思想にズレが生じると、不安定な値動きをしてしまうことは致し方ない。
もう一悶着あれば、さらに下値を切り下げる可能性がある。
BCH誕生したときはおよそ3万円だったが、そのレベルに近づきつつある。
上がったポイントから売られる可能性もあり、換金率の高いコインでもある。
買い戦略でいきたいところなのだが、十分引きつけてトレードしていこう。

今週のターゲットは楕円で囲んだ6万円手前のレベルで考えている。
朗報といえば、出来高が大きく減少していることだ。
この状態が続く限りは、価格が回復しやすいと思われる。
また出来高が上昇し、陽線が続くようなら再び急落には注意をしておきたい。
一目均衡表ベースでは、まだまだ下落トレンドを示唆した形状なのだから。

■参考:アドバンスチャートと一目均衡表使い方

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 9月17日 ~ 9月23日】
想定レンジ:5,000円 〜 7,500円
コアレンジ:5,800円 ~ 7,000円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。

先週は比較的大きなリバウンドとなったのがこのLTCだ。
今年の最安値を一時的に割り込むものの、反発をした。
BTCと比較的似たような値動きをするLTC。
アルトコインの中でも今後は踏ん張りをみせるか注目したい。
テクニカル的には一目均衡表の雲に近づいてきており、この雲の中に突入をすれば、レンジ相場に移行しやすくなる。
アルトコイン市場は下落コインばかりなので、レンジ相場に移行するだけでも上出来であろう。
遅行線は現在、ローソク足実体と交わっており、上抜けてくるとテクニカル的に上昇合図の一つとなる。そうなれば雲の先端も捻れて陽転してくるため、LTCは今週どちらかというと買い目線のスタンスでいきたい。
押し目買いをするとすれば、十分引きつけて5,800円以下から買っていくと良いのではないだろうか。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 9月17日 ~ 9月23日】
想定レンジ:25円 〜 38円
コアレンジ:28円 〜 34円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析に移る。

こちらもサポートラインで価格の下落が止められている。
今年は最も大きく下落したコインの一つでもあるが、テクニカル形状は悪くなくなってきている。
ここで踏みとどまり、40円弱にレジスタンスラインが引けるが、ここを超えるとこの価格帯がネックラインとなり、ダブルボトム完成の形状となる。
その場合反発は大きくなる可能性が高い。
ちょっとネックなところは、今月に入り、出来高が増えていることだ。
安値のサポートラインでは買いが入ってきているようで、この出来高が減らない限り、値動きに軽さが出てこないだろう。
この点には注意をしておきたい。

今週もBTC中心にレバレッジ取引を含む、短期戦略を考えている。
そして、中期的に買いを狙うならLTC、続いてXRPといった具合だろうか。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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