BITPoint Weekly Market View(Sep.10)

<先週の相場振り返り>

先週まで堅調に推移をしていたBTCだが、突如価格が急落。
79万円や75万円など、サポートラインが引けるポイントをことごとく突破し、価格が崩れる展開となった。
特にこれといって悲観的なニュースはなく、仮想通貨界隈のベテラン勢も首を傾げている展開であった。
引き金として考えられるとすれば、ゴールドマン・サックスが仮想通貨デスクを撤退するニュースで下落をしたのだが、この2日後、同社CFOはこの報道に対して否定をしている。
ただし、市場全体はこのニュースに全く反応がなく、価格回復とはならなかった。
BTCが90万円近くまでオーバーシュートするタイミングが一瞬あった。
国内の他の取引所ではこれほどの高値をつけている取引所は限られていたが、海外の取引所では、同じく大きく値を伸ばしている取引所もいくつか散見された。
もしかしたらこれが短期的なショート筋のストップロスを巻き込んで上昇し、そしてそこからタイミング悪く、ゴールドマン・サックスの撤退報道と重なって買い手が投げ売りせざるを得なかったのかもしれない。マーケットの薄いポイントで買いポジションを断続的に閉じられたのかもしれない。

<今週の見通し>

かなりチャート形状が悪化してしまった。
現在、あまりにも一直線に落ちたものだから、75〜76万円で上手く押し目を拾ったポジションまで見事含み損である。
このサポートラインを割り込んだ時点で負けなので、個人的にはいくつかポジションをカットしているが、全くの想定外の値動きとなったため、9割型ポジションを手仕舞って様子見とすることにした。

※以下、分析ツールは一目均衡表を使用している。
こちらのテクニカル分析ツールの使い方参考コラムは別途儲けてあるのでぜひそちらをご参考頂きたい。
アドバンスチャートと一目均衡表使い方

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 9月10日〜9月16日】
想定レンジ:50万円〜80万円
コアレンジ:65万円〜75万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

ビットコイン分析を行う。

結局、65万円〜75万円のレンジ相場に回帰してしまった。
70万円を現在下回っている状態なので、かなり危険度が高い。
何かこれといって具体的なネガティブ材料が報道されているのならまだしも、世に出てきていない時点で、悪材料が控えている可能性が極めて高い。
わざわざ80万円以上の価格から投げ売りするほどの理由があったということである。
少し慎重にいくために一度ポジションをカットして再考するほうが無難だろう。

もしかしたら、SECのビットコインETFの認可がまた先送りされることが確定的となっている可能性がある。
次の目先材料では11月のNASDAQ関連の取引所によるETF認可のため、時間が空いてしまう。
こういったことを考慮するとポジションを買い持ち継続するのは危険な気がするので一旦冷静になる上でも損切りを敢行すべきだろう。

さて、チャートは日足になるが、サポートラインが67万円前後に引けるのがわかる。
そして、今年の最安値65万円となるが、ここを割り込むと一気に60万円、オーバーシュートするなら50万円も考えられる。
すでに海外では今年の安値である5,700〜5,800ドルのサポートライン割れも意識されはじめており、市場の注目度が高くなりつつある。
何度もリバウンドがみられたポイントのため、またサポートされるだろうという楽観視が強ければ割り込んだときの勢いは強めに出るだろう。 個人的には今週もBTC一本勝負となりそうだ。現在、短期ポジションは手仕舞い、ショート戦略に移行している。直近サポートラインの67万円前後65万円をターゲットに売り戦略としている。今週は75万円をバックに基本戻り売りの予定だ。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 9月10日〜9月16日】
想定レンジ:15,000円 ~ 30,000円
コアレンジ:18,000円 ~ 26,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。

チャート通り、大きな損切りと思われる出来高が発生した。
今年最安値を割り込み、昨年の9〜10月の水準を割り込む展開となった。
ETHの中長期投資家も買い入れ資産がマイナスになった可能性がある。
今年、ETHでICOした開発元も、大きく損失を出しているだろう。こういった開発資金確保のための投げ売りも出ている可能性がある。
ICOトークンは軒並み元本割れ上場となっているだろう。
この悪循環がETH市場はひたすら襲い続けている。
今週もこういった理由により、ETH投資は控えておいたほうがよさそうだ。
下げ止まりそうになるものの、再び下落トレンドが続いてこの流れが止まらない。
イーサリアムのマイニング損益分岐点が13,000円〜18,000円とされているが、ここを割り込んだ場合、一段安もあるのではないかと考えている。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 9月10日〜9月16日】
想定レンジ:40,000円〜66,000円
コアレンジ:44,000円〜59,000円

■出所 BITPoint BCH/円

ハードフォーク論争に揺れているビットコインキャッシュ分析移る。

マイナーの論争になるため、無茶なやり取りが続く。
つまり、唐突な悪材料が飛び込みやすいため、BCH投資も控えておきたい。
妥協点が見えてくるまで売りではないだろうか。
直近サポートラインを割り込んできており、BCHはボラティリティが高いことから下落を始めると非常に大きな値幅を発生させてしまう。 BTCが65万円を割り込むなら、BCHも4万円付近になるかもしれない。
一目均衡表の遅行線はローソク足と重なり始めているが、下落トレンド再開にならないか注意しておこう。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 9月10日〜9月16日】
想定レンジ:5,000円〜8,000円
コアレンジ:5,700円〜6,600円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。

先週はBTCと連動するような値動きとなった。先週前半の出来高は豊富で上昇しているときに出来高が急増していることを考えると、買いを入れた投資家が多いのかもしれない。
ただし、残念ながらこのパターンが正解ならすべて含み損ということになる。
こちらもサポートラインを引けるポイントを割り込むと急落になりかねないので様子見としたい。
引き続き一目均衡表、雲の下限が抵抗帯となり機能するだろう。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 9月10日〜9月16日】
想定レンジ:20円〜35円
コアレンジ:27円〜33円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析に移る。

直近サポートラインは28円前後となり、こちらも極めて厳しい展開が続いている。
3か月前と比較して50%の下落となってしまった。
出来高を見てみると数字前に投げ売りらしきものが見られ、こういった意味でETHやBCHと比較してもサポートラインを割り込まずに済んでいるのかもしれない。
ただ、アルトコインの下落は全体的に如実であり、今週もBTC中心のトレードとなるだろう。
現物の短期ポジションはカットし、レバレッジ取引で戻り売りをしているほうが無難なようにも考えられる。
事実上ヘッジ状態となるが、市場全体が縮小するにも関わらず資産の増減がなければ上出来であろう。
また安価になったポイントで買い直せば良いだけだ。
今週はBTCの65万円の超重要サポートラインに注目し、特に米国から悪材料が出てこないか注意しておくべきだろう。
今週は資産保護を優先し、次回の投資チャンスに備える週ではないだろうか。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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