BITPoint Weekly Market View(Aug.27)

<先週の相場振り返り>

米国時間、23日までに発表を予定されていた米国証券取引委員会(SEC)から、現在申請を受けている9つのビットコインETFを却下したと22日に発表があった。
1日前倒しの段階での発表となり、少々不意打ちを食らった形だ。
これを受けて、一時的に急落。しかし金曜日には、ETF審査を再検討と報道され、逆に価格が直近高値を超えてくる展開となった。
SECがこのタイミングで発表があったということは、かなりの批判・クレームが殺到したのかもしれない。わずか2日間での再検討報道のため、業界の圧力的なものが見え隠れする。
ただやはり中堅どころのETFは認可を最初に下ろしたくないのは本音だろう。

また単純だが、9月末を目処とされているCBOE向けのビットコインETF上場認可の是非次第だと考えている。
またはニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル取引所がマイクロソフト社と共同設立し展開予定のBakkt取引所に上場させるビットコインETFなどが最初の認可になると思われる。

そもそもSECが懸念・指摘していることは安定的な流動性がある市場とヘッジ手段として先物市場やデリバティブ取引市場との共存共栄であるため、潤沢過ぎる程の資金が動く市場でないと、正直厳しいのではないか、と小生自身も感じる。
今年中に仮想通貨ETFの実現はまだ早いのかな、と考えを改めはじめているのも事実だ。

<今週の見通し>

さて、そんな仮想通貨市場でだが、非常に小動きの展開が引き続き予想される。

BTCは数万円のレンジ相場に入り、方向感を失いつつあり、またファンダメンタルズ上でもこれといった目新しい材料が見つからないため、インパクトに欠けている。
アルトコインの下落相場には、ひとまず小休憩に入ったようにもみてとれるチャート形状になっている。ただし、やはり主体はビットコインになるだろう。

今週もそれぞれの通貨をテクニカル分析していく。

※以下、分析ツールは一目均衡表を使用している。
こちらのテクニカル分析ツールの使い方参考コラムは別途儲けてあるのでぜひそちらをご参考頂きたい。
アドバンスチャートと一目均衡表使い方

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 8月27日〜9月2日】
想定レンジ:65万円〜80万円
コアレンジ:70〜75万、または75〜80万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

まずはビットコイン分析から。

一目均衡表の遅行線(黄色の円で囲った部分)は雲の中に突入。
ローソク足チャートまで、あと3〜6日程度で到達するレベルにまで近づいてきた。現状の価格を維持するだけで、ローソク足をクロスする格好となる。

視点を変えて、ローソク足の現在の価格は74万円台で推移中。
75万円をクリアに超えた場合、ピンク色の矢印で記載した値動きを今週はイメージをしている。
上値は雲の下限にあたる、ちょうど80万円付近だ。
こちらはレジスタンスラインも引きやすいポイントであるため、相当なサプライズニュースがない限り、超えていくのは難しいと考えている。
チャート形状的にもしっくりくる値動きをするならば、矢印通り、75〜80万円のステージに切り上げて、再度上昇エネルギーを貯め準備期間として推移するのが得策ではないだろうか。
また前方の雲が捻れるにもやや厚みがあるため、もうしばらく時間がかかりそうだ。
これらを踏まえて3つの条件が整うことを「三役好転」というが、これが実現されるまで、もう10日間以上はかかるイメージをもっている。
月が変われば相場の雰囲気も変わりやすいため、今週の目標は75〜80万円のステージに切り替え成功程度が個人的には望ましいと考えている。
買いで入っていくなら72〜73万円程度だろうか?

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 8月27日〜9月2日】
想定レンジ:26,000〜35,000 円
コアレンジ:28,000〜33,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。

安値圏で推移をしているが、先週から出来高が増加しているのがみてとれる。
買い手と売り手が大きく入れ替わっているのかもしれない。
こういったタイミングで値動きが変わることが多い。もしかしたら、良好な兆候かもしれない。
ただし、一目均衡表ベースではただの下落トレンド最中であり、まだ上昇のサインすら出ていない。まずは値固め局面が必要となる。
基準線と転換線が交錯をはじめるか否かでまず相場の下げ止まりを観察すべきだろう。
今週もイーサリアムは様子見で。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 8月27日〜9月2日】
想定レンジ:50,000〜70,000円
コアレンジ:52,000〜65,000円

■出所 BITPoint BCH/円

続いてビットコインキャッシュの分析に移る。

ETHと比較して多少堅調に推移をしているのがBCHになる。目先のレジスタンスラインは7万円となっており、ここを上抜けるかがポイントとなる。
基準線と転換線も位置が近づいてきているため、今週中には交わり始めるだろう。
この価格帯をキープできれば、遅行線とローソク足の実体も交錯を始めるため、ボトム圏でのレンジ相場形成になる。
BTCと比較して数週間遅れになるが、今週の値動きで底値堅めに成功をすれば、アルトドレイン相場も一安心となるだろう。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 8月27日〜9月2日】
想定レンジ:5,000〜8,000円
コアレンジ:5,800〜7,000円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。

この10日間、ほぼ値動きをやめてしまったLTEである。BTCと相関性が高いものの、市場の注目度はかなり低くなってしまっている。
ただ個人的にはかなり売られすぎ水準であると考えているため、どこかで大きく上昇する局面はいずれあると予想する。
アルトコインの中でも値動きから出遅れることもあるため、なんとも言い難いが、かなりパブリック色の強いコインであり、流動性も本来なら悪くない。
今しばらくポジティブなニュース待ちといったところだろう。
目先は8000円となる。このレジスタンスラインには一度タッチをしておきたいところだ。持っているポジションがあるならば、8000円の手前で一度カットし、再度下落したタイミングで買っていくのが良いと考えている。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 8月27日〜9月2日】
想定レンジ:27〜40円
コアレンジ:32円〜38円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析に移る。

ETH同様に、大きな売りが直近大きな出来高が発生している。
先日の急落した日には大きな出来高が見られるため、もしかしたら投げ売りが入ったのかもしれない。
その後も出来高が高めに推移をしていることから、上がったところは断続的に損切りが始まっているのかもしれない。
ただし、逆にここを買い場だと考えてコツコツ買ってきている投資家も存在しそうだ。
それ故、ローソク足は出来高とは不自然なほど拮抗している。
今週のXRPは黄色矢印で記載したとおり、小動きの展開で予想している。
ただし、XRPの価格は小さいので10%程度の値動きをするレンジ相場だと考えて頂きたい。BTCなら7万円以上のレンジ相場となるイメージだ。
そう考えるとやはりXRPはボラティリティが高い通貨だと改めて実感する。
XRPはレンジトレードで。

今週も基本的にBTC優先のトレードと考えている。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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