BITPoint Weekly Market View(Aug.06)

<先週の相場振り返り>

先週は突如仮想通貨市場の価格が崩れた。 ネガティブニュースらしきものがあまり散見されず、圧倒的に米国発信のポジティブニュースが多かった。それなのにも関わらず価格が崩れたのにはかなり不思議に感じていた。 今朝ほど、Bloombergの日本語訳ニュースに世界最大の取引所OKEXから先物トレーダーの大口ポジションがカバーしきれない理由ということからこのアカウントが凍結されていることが明らかとなった。全くもって無茶苦茶な話である。 同取引所の利用規約に則した対応らしいが、交渉に応じられないならアカウントを凍結するなど、昔の日本の悪徳FX会社のようで世界最大の取引所がやるようなことではない。 レバレッジポジションをカバーできないほどならレバレッジ制限をさげるべきだ。 それにしてもこのアカウントでロングポジションが460億円もあったことには驚きである。 これらの決済がはじまり、そして噂にもなり、90万円から下落が始まり、85万円のサポートラインも一撃で売り崩されたのには非常に納得がいった。 後述するが、チャート出来高にもあまり反映がされていなかったので、マーケットの薄いところを抜けていったのであろう。

<今週の見通し>

さて、こういった茶番劇があったため、70万円台後半に逆戻りしたわけだが、基本的に市場の見方は変わっていない。 既存の市場も400〜500億円の規模でこれほど左右されるということがわかっただけでも良いだろう。次回似たような規模の事件があれば参考にしたい。

各通貨ペア、分析していく。

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 8月6日 ~ 8月12日】 想定レンジ:75万円 ~ 90万円 コアレンジ:76.5万円 ~ 85万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

ビットコイン分析を始める。

まず80万円近辺に引けるレジスタンスラインが控えているが、このニュースにより実ポジションが精算されていたことを考慮するとすんなり戻す可能性もある。 陰線が長いが、出来高をご覧いただければおわかり頂ける。 明らかに少ない。 市場と投資家心理がかなり乖離したものとなった。 いわゆる、売られすぎ水準であり、マーケットの薄いポイントを抜けていったことが明らかだ。 テクニカル的な形状ではかなり悪化したが、徐々にマーケットが落ち着きを取り戻せた場合、価格の回復は早いとみている。 まずは今週前半までにしっかりと雲を抜けて回復したいところ。

ただし、このタイミングで下押しするような悪材料が市場に投下されるとこれまた不安定になる。 タイミングの問題ではあるが、その場合は75万円のサポートラインがひけるあたりまでは想定しておくべきだと考えている。 ここはフィボナッチリトレースメントを引いたら、61.8%押しの水準になっていた。 条件が2つ以上重なるクラスターポイントになるので、押し目買いとしては絶好のポイントでもある。 上値の目処は85万円ぐらいでひとまず見ておくべきだろう。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 8月6日 ~ 8月12日】 想定レンジ:40,000円 ~ 52,000円 コアレンジ:40,000円 ~ 50,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。

下降トレンドラインを右に抜けてきたものの、下落幅だけはしっかりとBTCと連動して落ちてきてしまった。 一目の雲が見事にレジスタンスとして機能してしまった一例である。 (参考資料:一目均衡表使い方)

今年の最安値近辺にまで押し戻されており、非常に軟調な展開でもある。 ここを割り込むと一気に投げがでて4万円近辺にまで下押す可能性もある。ETH投資に関してはしばらく様子見でも良いだろう。 ERC20のICOブームにも一段落が見えており、ETHの定期的な実需が収まりつつある。 先週申し上げた通り、アルトドレイン相場は今後も続きやすいのではないかと考えている。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 8月6日 ~ 8月12日】 想定レンジ:70,000円 ~ 100,000円 コアレンジ:75,000円 ~ 85,000円

■出所 BITPoint BCH/円

ビットコインキャッシュの分析に移る。

こちらはETHと比較してまだ形状が悪くない。といってもBTCよりかは悪い(笑) 先行スパンの2本の線はすでに捻れ始めており、条件は整いつつでもある。 あとはローソク足が雲の上限を抜けたポイントで「三役好転」となるため、大きな上昇が期待できる。 この価格帯をレンジ相場で推移するなら、まだ4週間ぐらい我慢が必要になりそうだ。 来月の上旬あたりで10万円を超えているタイミングでようやく上昇トレンドを向かえるタイミングになると考えている。 こちらも同様に中長期狙いのポジションならOKだが、短期的に大きく勝負する形状にはなっていない。様子見で。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 8月6日 ~ 8月12日】 想定レンジ:7,000円 ~ 10,000円 コアレンジ:8,000円 ~ 9,000円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。

こちらもBCHと非常に似たような形状になっている。 ここ最近感じるのだが、PoW(Proof of Work)を採用したコインは比較的流動性が高く推移する傾向があるため、下落相場では踏ん張りが効くのではないかと個人的に考えを改め始めている。 以前、PoS(Proof of Stake)やDPoS(Delegated Proof of Work)を採用したいわゆる省エネでエコなコインが1〜2年前主流となり人気を呈していたが、どちらかというと資本主義的発想で利回り重視の発想のコインが多い。持っていると配当がもらえたりするような仕組みのコインが多く、確かに非常に美味しいコインであるように思えるが、PoS系のコインの下落は今回もそうであるが、PoWコインと比較して、大幅下落が目立っている。 やはり分散化ネットワークのパブリックチェーンを目指すならばPoW形式でコードも全て公開しいわゆる公平に世の中に浸透させなければならないと改めて感じる今日この頃である。

話はそれたがLTCはPoWであり、ネットワーク管理者に対して一定の労働対価を支払っている。そういった面では定期的な実需があり、信頼感は高い。 そろそろLTCも踏みとどまっても良い頃かもしれない。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 8月6日 ~ 8月12日】 想定レンジ:45円 ~ 55円 コアレンジ:47円 ~ 53円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析に移る。

こちらはどちらかというとかなり値動きがなくなってしまった。 上がりもせず、下がりもせず、今年の最安値近辺をウロウロし始めて長らく経過する。 機関投資家が仕掛けている様子もなく、市場の注目度は落ち始めているのではないかと考えている。 悲観的にも聞こえるが、逆に上昇する場合はポジティブになる。 XRPに賭けたい方なら今から買いを始めるべきかもしれない。 市場の注目度が激減している中、先週の仮想通貨市場の下落幅を考慮にいれるならば間違いなく値動きは優秀だったであろう。 もう少し上下に躍動感があれば、買いや売りのタイミングを模索しやすいのだが、XRPもなんとも言いにくいのが現状である。

今週も個人的にはBTC中心にトレード。 次に買い向かえるとしたらBCH ETH, LTC, XRPは様子見といったところだろうか。

(参考資料:一目均衡表使い方)

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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