BITPoint Weekly Market View(May.21)

<先週の相場振り返り>

仮想通貨市場は下値を試すもののレンジ相場で推移。 アルトコインのいくつかは先週比で下落しているものがあるが、主要コインは横ばいで推移することが多かった。 もうしばらくこの小動きの展開を予想している。

直近のニュースでは、JPモルガンも仮想通貨の資産戦略部を創設すると報道があり、ゴールドマン・サックスに続く形となった。 大手投資銀行も続々と参入を表明し、予想しているよりも早いペースで動き始めている。 以前のコラムで指摘したように今後も大手投資銀行が続々と参入表明してくるだろう。 また米国の大手取引所coinbaseも銀行のライセンス取得を当局と協議しているようで、徐々に仮想通貨が証券や金融といった位置付けになりつつある。

ここからは個人的な見解になるが、世界的に仮想通貨はいずれ既存の大手企業や国レベルのコントロール下に置かれる可能性が高いと考えている。 既存の仮想通貨交換業から銀行業へ。 日本もその流れが少しずつなってきていると感じている。 みなし仮想通貨交換業者も続々と撤退を表明していることから考えると、金融庁の求めている管理レベルは相当高いのであろう。

<今週の見通し>

さて、今週の見通しは横ばい推移で考えている。 先週、BTCは直近の安値を割り込み、ダマシとなって反発。 アルトコインなどもまちまちだったが、方向感がない値動きになってしまった。 大きく勝負するタイミングでもないので追加の注文は入れずに様子見を基本としたい。 ただし、イーサリアムだけは先週と変わらずやや強気を維持する。

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 5月21日 ~ 5月27日】 想定レンジ:85万円 ~ 110万円 コアレンジ:90万円 ~ 105万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

ビットコインの日足から分析していく。 イメージでは、黄色矢印で描いたような値動きをして週末か来週あたりから上値をまた伺う展開を予想している。

BTCは上がったところからマウント・ゴックス管財人からの売り物が出ると考えているので上値は当面限定的だと考えている。 世界的に大きな動きがあれば別の話だが、特に好材料に反応もなければ上がったところは売り圧力にさらされるだろう。

BTC1時間足で先週の値動きをみてみると、サポートラインの90万円手前では2日間踏ん張りを見せた。 このような動きから推察すると、売り圧力に対して下では投資家の押し目買い意欲が強かったことが伺えるものの、一時は節目の90万円を割り込んでしまった。 本来ならば、ストップロスに巻き込まれてもう少し下落幅があってもよかったのだが、1日で再び90万円に値が戻ってきて現在の位置で推移をしている。 これは嬉しい誤算でもある。 市場の買い圧力も強く、短期投資家が一巡した可能性も高い。

週前半は今一度100万円付近まで上値を試しにいくのではないかと考えている。 そこは一旦、また売り場となる可能性のほうが高いので上で捕まったポジションや短期ポジションは一度整理して浅い押し目待ちを狙ってみても面白いだろう。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 5月21日 ~ 5月27日】 想定レンジ:70,000円 ~ 95,000円 コアレンジ:75,000円 ~ 85,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。

BTCと比較して頂ければお分かりのように、直近安値を割り込まずに推移をしたETH。 ETH/BTCチャートにすると、明らかに上昇トレンドが継続されていることが確認できる。 マウント・ゴックスの売り圧力がない分、ETH/BTCチャートは当面上昇トレンドが期待できるのではないだろうか。 小さな下落トレンドラインを右にも抜けてきており、出来高も減少傾向にあるのは非常に好ましい。 今週は8万円台に回復し、そこで定着できれば十分だと考えている。

毎度コラムで言及しているが世界のICOの資金調達手段はETHばかりだ。 定期的に実需のニーズがあるため、買い支えが定期的起こる。 どのアルトコインよりも堅調なのはその証拠でもある。 押し目があった場合はぜひ買っておきたい。 小生のポートフォリオの比率で大きいのはこのETHでもある。それぐらい期待をしている。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 5月21日 ~ 5月27日】 想定レンジ:12万円 ~ 20万円 コアレンジ:12万円 ~ 16.2万円

■出所 BITPoint BCH/円

ビットコインキャッシュの分析に移る。

マウント・ゴックスの売り圧力にさらされてBTC以上に下落したと考えられる。またハードフォークも先週終え、セルザファクトとなったようだ。 出来高が減少しているが、BCH投資家は高値付近で掴んだポジションが多そうだ。 上がったところは捕まったポジションの売りが出ると考えているため、上値はまだ限定的な可能性が高い。

BCHはBTCと比較して流動性が薄いことから実需の売りには滅法弱い。 BCHも当面上値を抑えられるのではないだろうか。 トレンドラインを右に抜けてきてもレンジ相場で推移すると考えている。 新規の買いは見送りしたい。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 5月21日 ~ 5月27日】 想定レンジ:13,000円 ~ 20,000円 コアレンジ:14,000円 ~ 16,500円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。

これもまた出来高が少なく流動性が低下傾向にある。 投資家からの注目度が低いため、今から長期投資を狙うならライトコインの買いはおすすめできる。 BTC同様に大人しい値動きを今後続けるだろうが、好材料が出た場合、大きく反発しやすい環境にあるため、買っておくと良いだろう。

テクニカル形状的にも悪くない。トレンドラインを右に抜けて少し上昇したあたりで揉み合うと上昇トレンドが続きやすい。 16000円前後で揉み合って今週終えられると次週も上値を伸ばしやすくなると考えている。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 5月21日 ~ 5月27日】 想定レンジ:70円 ~ 105円 コアレンジ:75円 ~ 100円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析に移る。

先週から5%ほど下落をしているリップル。出来高が減ってきているものの、上昇するタイミングがあっても勢いが続かないことが多い。 長らく上の方で捕まっているポジションが我慢できずに売りが出ているのかもしれない。 また他のアルトコインと比較してあきらかに上昇力がないため、投資家ポジションの引っ越しが起こっているように感じる。 XRP離れが加速すれば、当面レンジ相場ではないだろうか。 好材料が結構出てきているのにも関わらず上昇しきれないのでかなり苦しい展開ではないかとも考えている。

まず100円超えをしない限り大きなトレンドが発生しないと考えているため、それまでは70〜100円のレンジトレードを狙ったほうが良いだろう。 小生も下で買っては上で売る短期トレードに徹する予定だ。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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