BITPoint Weekly Market View(Jun. 18 . 2021)

FOMCはタカ派!金融市場はドル買いへ。BTCも影響を受けて反落

水曜日の夜中、FOMCがありました。
以前の様子とは打って変わって、タカ派に。米CPIは2ヶ月連続市場予想を大幅に上回る結果を受けて、ようやく理事メンバーも心を入れ替えた?のでしょうか(笑)

ドットチャートも2022年は2度の利上げを示唆しておりまして、今のインフレ状況を考えると、その通りかそれ以上になると考えます。
そのためにはFRBが毎月1200億ドル規模の資産買い入れ額を大幅に減額、またはストップさせなければなりません。これを残り半年〜1年以内に縮小させるには時間が足りません。
これは株式市場にとっては少々ショッキングな出来事です。
市場はこういったショッキングな出来事が起こると、買われていたものは、一度大きく売り戻される傾向にあります。
株式市場は下がり、ゴールドも下がり、コモデティも仮想通貨も木曜早朝から下落傾向にあったのはこのためです。
金融市場で米国の力はダントツに影響力があります。よってこの流れには大きく逆らわず、もう少し市場が落ち着くのを見極めてから行動するほうが良いかもしれません。

また仮想通貨市場では、DeFi系ステーブルコインで炎上している案件が散見されます。
今週の炎上案件にて主役となったコインは、イールドファーミングトークン、IRON(アイアン)とTITAN(チタン)です。
MATICベースで展開されているPoylgonというnetwork技術がありますが、このIRON(アイアン)やUSDCといったコインを担保し、利回りをTITAN(チタン)トークンで受け取る仕組みです。

イールドファーミング(ステーキング)利回りがステーブルコインにも関わらず、高配当を実現しており、高いときは年利1万%超えでした。

当然ながら、このバブルは1ヶ月を持たずして崩れ去りました。
今では64USDの高値からほぼ0USDという価値にまで減少したことにより、さすがに詐欺??とまで疑われ兼ねない現象です。(ネット上では、10億分の1!や40億分の1になった!とされているのは、1TITANあたり、0.000000025USDなどという、もう訳のわからない値段がついているからです。)

被害者はかなりの数存在しているはずなので、今後の展開に注目でしょう。

個人的には遅かれ早かれこのような結末になると考えていたので、ほとんど見向きもしませんでしたが、あまりにも短期間であっけなく終わった印象です。
相場状況が2017年のICOブーム時と本当に酷似してきました。
当時はサイドチェーン技術を謳ったETH上で作るトークンが大人気となりましたが(ERC20バブル)、2021年はETH上で作る、DeFiトークンの資金調達が大流行です。
いわゆる、ICOならぬ、De-ICOです。
真面目な方々が運営していれば問題はおきませんが、資金調達を目的とした無理な利回りを提示し、集金を目的とするDe-ICOはここ数ヶ月、後を経ちません。いずれ、仮想通貨交換業ライセンスのように、先進国から規制が入ると考えます。
De-ICO禁止!という世界にもなりかねないですね・・・・。その場合、ETHをはじめDeFi系(NFTを含む)投資にも注意が必要でしょう。

450万円突破が布石!?次の安値トライは割り込む可能性が高い

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BTC日足です。
今週は450万を一瞬抜ける場面があり、相場反転をイメージしておりましたが、FOMC以降、調子が悪いです。
直近高値を少し超えていることから、買い遅れていた人が断続的に買い下がりエントリーが入るでしょうが、それでも400万円を割り込み、350万円方向に沈む場合、もう買い支えるオーダーがなくなります。
よって、下値サポートライン割り込まれた場合、買い支え資金がおそらくないため、ある程度の下落に覚悟をしなければなりません。
踏ん張り切れればもちろん問題はないのですが、現在の形は少々危険なチャート形状になりかねないタイミングということだけ言及しておきます。
テクニカル的にMACDは週末でほぼ0.00ラインに戻るでしょうから、市場パワーバランスはニュートラルです。
この0.00付近から発生したトレンドは伸びやすい傾向にありますので、そういった面でも注意しているイメージを持っております。

押すなら398万円?

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1時間足です。
このまま断続的に下落が続くなら398万円になります。
420万円をバックに土日限定で戻り売り戦略を狙うのもありかもしれません。
値幅的に5%近くありますから、デイトレで狙うのも良いでしょう。
または長期ポジションのヘッジという意味で、BTCJPYを一部ショート戦略にするのも十分ありだと思います。
今日のNY市場次第なところもありますが、ここ最近、仮想通貨市場は土日に軟調な展開になるケースが多いです。
よって、どちらかというと短期的に少し下目線、大方ボトム圏でのレンジ相場継続。
但し、350万円割り込むと、結構注意!といったイメージです。
かなり難易度の高い相場展開になってきておりますので、持っているポジションを10%ぐらいはとりあえず、キャッシュポジションに戻しておいても良いかも知れませんね。

やはりBTCより弱い。ここからも要注意

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ETHJPY分析に移ります。
直近高値は超えられず、反落の格好です。
サポートライン25万円を割り込めば、さらに軟調に推移する展開が予想されるでしょう。
BTCも崩れれば20万円方向に意識が向かざるを得ません。

冒頭で書いた通り、IRONステーブルコイン問題は炎上案件です。
基礎ベースはEthereumなので、やはり市場への印象は良くないでしょう。
個人的な短期的ポジショントークになりますが、ETHは現在大幅に縮小し、基本BTC大半のポートフォリオになっております。
併せて、キャッシュポジションの比率も少しずつ高めようかと検討中です。
BTCドミナンスの形状も上向きに変わってきましたし、6-8月は過去の月足陽線確率が低いシーズンでもあります。
秋以降、大相場が来ると期待して、今はもう少し「待った」をイメージしております。
BTCの押し目買い中心ですが、土日に限っては少しレバレッジ取引で戻り売りトレードも楽しめる?程度で考えております。以上、ご参考までに。

ひろぴー

■執筆者プロフィール

CXRエンジニアリング株式会社
代表取締役 加藤宏幸

FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。
ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や暗号資産取引所コラムニスト。
CXRエンジニアリング株式会社では、店頭FX取引業者や暗号資産取引所向けのシステム受託開発の請け負っている。
2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director も兼務。
Twitterのフォロワーは2万5000人程 @hiropi_fx(2020年10月現在)

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