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BITPoint Weekly Market View(Jun. 17 . 2022)

DeFi市場がマージンコール!
大手レンディングサービスの連鎖破産には御用心!

先週金曜日には米CPIが発表されて、結果は+8.6%(前年同月比)という事前予想を大きく上回る結果となりました。
これを受けて今週のFOMCはおよそ27年ぶりとなる一度に75bpの政策金利を引き上げました。
これを受けて米株市場、暗号資産市場は反落。
それぞれ今年の安値を更新となりました。
FRBの決断は固く、滅多にサプライズといったことはしませんが、インフレ抑制に躍起になっている証拠でしょう。こうでもしないと抑え込めないという判断、またさらに今後もこれぐらい強く引き締めなければインフレは収まらないという強い決断なのでしょう。
よって、もしかしたら来月もFOMCも0.5-0.75bpの金融引き締めもあるかもしれません。
また昨日はスイス中銀も利上げをしました。政策金利は-0.75%と長年のマイナス金利だったのですが、0.50%引き上げて、-0.25%としました。

これで主要先進国の中で日本を除く全ての中央銀行がタカ派となっております。
もはやこれは世界同時金融引き締めという状況です。
これでは資産の目減りも致し方ないでしょう。
先週のコラムでお伝えした通り、嫌な予感の方が当たってしまいました。。。
出所:https://www.bitpoint.co.jp/news/market/bitpoint-weekly-view-20220610/

またさらに運の悪いことに、海外のDeFi系レンディングサービスで焦げ付きが出ているようです。
ここで大きく損失を出していたCelsius(セルシウス)という仮想通貨預け入れを謳った、高利回りサービスです。

今週月曜日、顧客からの資金出金を拒否し、ETH市場は大荒れしました。
ここはstETHという、ETHとの1:1のペッグコインを発行しておりまして、大きく利回りを稼げる仕組みでした。

先月おきました、LUNAショックの影やETHの下落での損失が重なり、資金繰りが悪化ていたようです。ついに顧客の預かり資産までも凍結してしまいました。おそらく出金に対応できるほど、担保資金が足りないからでしょう。

金融業界では大変あり得ない行為です。顧客資産の着服をも疑われかねません。
そして、まだまだ続きます。これらに投資をしていたWeb3.0ベンチャーキャピタル、スリー・アロー・キャピタルもこの件で損失を被ったようで、マージンコールという報道が出ました。
出所:https://www.ft.com/content/126d8b02-f06a-4fd9-a57b-9f4ceab3de71
昨晩、FT紙から報道された内容ですが、いわゆる追証状態です。

破産となれば、投資先からの資金回収や保有資産の強制決済が始まりますから、暗号資産市場はまた続落となるでしょう。
またこのスリー・アロー・キャピタルに出資している大型ファンドも多く、これらにもさらに飛び火する恐れは十分あります。
まさにドミノ倒し状態です。金融引き締めも重なり、八方塞がりとは、このことなのかもしれません。これらの悪材料が本当にタイミング悪くやってきました。
よって、この週末も大荒れ相場になると考えます。持っているポジションは各人最小限のリスク管理に、資金管理を怠らないよう、お願い申し上げます。

かなり前置きが長くなりましたが、チャート分析です。

BTC/JPYとBTC/USD月足チェック

20220617-btc01

時間足や日足では全く分析ができないので、月足のピックアップになります。
昨年の安値を割り込み、2017年12月の高値である225-230万円付近まで下値が接近してきております。
ここは円建て一つのサポートとなりそうですが、実はドル建で見てみますと、

20220617-btc02

すでに2万ドルとなっておりまして、2017年12月につけた高値のサポートライン付近まで押し込まれている格好です。
最近の円安から、当時とドル円レートが大きく違うことにより、この現象が起きております。
よって、日本人投資家以上に、海外投資家は大きく損失を被っている意識が高いと思われます。
今週末はこの2万ドルの大きな攻防が見られると思いますが、すでに割り込む前提で考えておいた方が良いでしょう。
前述しました通り、悪材料の連鎖が始まっております。大手DeFiレンディングサービスの出金停止は訴訟ものです。
また他のベンチャーキャピタルやWeb3.0企業の倒産も今後相次ぐと予想されます。その度にポジション精算は繰り返されるでしょうから、悪材料はまだまだ続くと予想されます。

今月はもう一段安の14000ドルや節目の15000ドルまで意識をしておいたほうが良さそうです。
その場合、一ドル135円で計算しますと、15000ドル=200万円程度になります。
押し目買いはこの手前からあたりで良いのではないでしょうか。
小生も、再度買い向かうならば、この水準からと考えております。

問題のETHはまだ悲観的

20220617-eth01

続いてETHJPYの月足です。

ETHは実は2017年の高値を完全に割り込んでおりまして、大きなダウントレンドとなっております。
次のサポートは91000円付近となり、ビットコインが200万円付近の時にこの価格帯で推移をしておりますと、買いやすいかなと思います。

また同じく月足でETHUSDチャートをみてみますと、

20220617-eth02

826ドルあたりでしょうか。その場合1ドル135円で計算しますと11万5000円付近になりますので、この水準からも意識して、ようやく買いで少しずつエントリーしていくリズムで十分だと思います。

よって、今週末は91000円、またはドル建てのサポートラインを意識した11万5000円でと考えております。
筆者は長年暗号資産市場と戦っておりますが、想像を遥かに超えた値動きをすることが多い市場です。
コロナショックの時もそうでしたが、信じられないぐらい下落しました。下落しきったところから瞬間的に半分になりましたから、それぐらいの覚悟を持って挑戦されてください。
逆に大チャンスかもしれませんので、残高には余裕をもって、遠く離れた価格から指し値注文を入れておくなどしておくと良いと思います。

本日のコラムはネガティブな内容になりましたが、向こう数週間、資金管理は本当に重要なフェーズとなりそうです。
大きく上がる相場もあれば、大きく下がる相場もあります。次の中長期的な買い場を冷静に見極めていきましょう。

ひろぴー

■執筆者プロフィール

CXRエンジニアリング株式会社
代表取締役 加藤宏幸

FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。
ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や暗号資産取引所コラムニスト。
CXRエンジニアリング株式会社では、店頭FX取引業者や暗号資産取引所向けのシステム受託開発の請け負っている。
2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director も兼務。
Twitterのフォロワーは2万5000人程 @hiropi_fx(2020年10月現在)

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