BITPoint Weekly Market View(Nov.26)

        

<先週の相場振り返り>

先々週に引き続き仮想通貨市場は続落へ。
底割れしてしまった以上、当然の値動きかもしれない。半年以上守ってきた超重要ラインを割り込み、急落が引き金となった。
もう一つ重要なことは、マイニング企業は1BTCの損益分岐点は5,500ドル〜6,000ドルが最も多い。
今回の急落は、ここがポイントだったかもしれない。

Coindeskからの報道によると、ある米国のマイニング企業は、負債が50億円で破産と記事があった。おそらく昨年の暮から今年1月かけてのピーク時にマイニングマシンを発注してしまったのだろう。
(※マイニングマシンもBTC価格により、価格が大きく変動するため。)

マイニングマシンの高値づかみはオンラインではないので、すぐに売却ができない。つまり、損切りが遅れやすいということだ。
小生が海外でマイニングをさせて頂いているのだが、やはり損益分岐点は6,000ドル前後である。かなり電気代は安いエリアでの話しだ。
これ以下のBTC価格は、マイニングすればするほど、赤字となる。
なので、次の行動はどうするかというと、マイニングマシンを一旦止めて様子をみる。
マイニング競争が激しくなると、マイニング難易度があがり、BTCに限らず、PoW系コインは月間取得量が減る。
逆に、今回のようにマイニング企業の多くが撤退すれば、BTCの採掘難易度がさがるので、損益分岐点が落ちてくる。
BTCの価格の値下がりもこのマイニング企業らの損益分岐点近くで再び落ち着きどころを探しにいくのではないだろうか。

<今週の見通し>

先週に引き続き、現物取引は基本見送り、レバレッジ市場でショート戦略が中心となる。
来月から特に注意しておきたいのが、マイニング企業の連鎖倒産報道だ。
マイニングマシンは稼働寿命が3年ほどある。
なので、おそらく昨年のバブルと共に、多くを発注してしまい、減価償却も多く残っている段階で、いまさら撤退できない企業が多そうだ。
借金を抱えて走らせてしまったマイニング企業は資本の追加注入がない限り相当苦しいと想定できる。
世界TOP10に入るようなマイニングファームを運営する企業業績は要チェックだと考える。併せてマイニングシェアを大きく落としてきた場合、損益分岐点を確実に下回っている可能性があるので、その点も含めてチェックしておくと、今後の未来は大方予想できるかもしれない。
またBitmain社から先日、発表された新ASICマシンにおける1BTCの損益分岐点が4,000ドル近辺だそうで、これも今の価格ではギリギリのところとなっている。
直近のネガティブなファンダメンタルズをご紹介してしまったが、これもまた相場である。
本日も、以下に沿って相場分析していく。

※以下、分析ツールは一目均衡表を使用している。
こちらのテクニカル分析ツールの使い方参考コラムは別途儲けてあるのでぜひそちらをご参考頂きたい。
アドバンスチャートと一目均衡表使い方

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 11月26日 ~ 12月2日】
想定レンジ:35万円 ~ 50万円
コアレンジ:39万円 ~ 46万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

ビットコイン分析を始める。(以下、BTC)

普通の下落トレンドである。買いは禁物、基本戻り売りのみで勝負していきたい。
一目均衡表ベースでは「三役逆転」状態となっており、強いトレンドを発生させるとその時間足では戻り売りをするような目処があまり見つからないことと、強いトレンドが発生中のテクニカル分析にて、一目均衡表は不向きなので時間軸を落とす。
ちなみに緑色で引いたラインが戻りの目処のレジスタンスラインとなる。
日足レベルではこの程度しか記載ができない。
今週に限っては時間軸も落として分析を紹介する。

BTC1時間足

1時間足に時間軸を落とすと情報量が豊富だ。
おおよそ、戻りの目処となるポイントが46万円前半となり、昨晩もローソク足で止められている。
イメージ的には、ピンク色の矢印でしばし、小休憩となるイメージだ。
一気に超えていくには、根拠が乏しいため、超えたとしても日足レベルでは上髭で終わる可能性が高い。
特段、好材料が報道されない限り上値は限定的だと考える。
レバレッジで戻り売りの第一候補が462,000〜464,000円のレジスタンスライン。
上に抜けた場合は、49万円前後に引けるレジスタンスライン。

このまま下落するならば、下落した後に少し上場することをイメージして44万円をバックに追加の戻り売りを入れる。

これらのプランを想定しておくと良いだろう。
基本的には前述どおり、BTC価格急落による悪材料は出し切っておらず、これから1ヶ月間、いくつか悪材料が出てくる可能性があるため、買いに立ち向かうよりは、レバレッジ市場での短期トレードに注力して相場を楽しまれる方が良いのではないだろうか。
売りから入って価格の下落により収益があがるサービスを大いに活用するタイミングではないだろうか?

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 11月26日 ~ 12月2日】
想定レンジ:8,000円 〜 18,000円
コアレンジ:10,000円 〜 15,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。(以下、ETH)

BTC同様に、GPUマイニングマシンの損益分岐点を大きく割り込んだ。
こちらも残念ながら、売りに押される可能性がある。BTCだけでなく、ETHマイニング企業もこのような状況に追い込まれているため、ETHベースで作られたERC系トークンもかなり苦しい展開が想定される。

個人的には基本買いは敬遠で。
しかし相場のド底を当てに行くは非常に難しいので、ETH投資を狙っている方は、予め1万円や5,000円などに指値をセットして気長に待っているほうが返って半年後見直したときに大きな収益になっていることもよくあることなので、ちょっとありえない価格で指しておくのも良いだろう。
ETHの技術は1年前と比較して格段に上昇していることは間違いがない。
小生も必ずETHは買い直す予定だ。その準備は当コラムを通して、時期が来ればお知らせするつもりである。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 11月26日 ~ 12月2日】
想定レンジ:10,000円 〜 30,000円
コアレンジ:15,000円 〜 25,000円

■出所 BITPoint BCH/円

ビットコインキャッシュ分析に移る。(以下、BCH)

今回の急落の根源となったコインである。
BCH-ABCとBCH-SVと海外では表されていることが多い。
結局どちらのコインも価格が急落しており、当面買いに迎えるほどのようなローソク足チャートにはなっていない。
また不透明な要素が大きすぎるため、基本様子見としたい。
また昨年、BTCからBCHに分岐する際に、米国最大手のcoinbaseにて価格操作があったのではないかと指摘をされており、一度この問題は終始していたのだが、再び訴訟になったと報道もあった。
BTCよりも不安定であることは間違いがないので様子見で。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 11月26日 ~ 12月2日】
想定レンジ:2,500円 〜 4,500円
コアレンジ:3,000円 〜 4,000円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。(以下、LTC)

こちらもBTCのつれ安となっている。
捕まっているポジションがあったら戻ったところで損切りを行い、再度大きく投資する局面が待たれる。
出来高をみてみても下落しているのにも関わらず、そこまで出来高が増えているようにも見えない。
おそらく、個人投資家もほとんどこのコインから資本逃避しており、それでもBTCの影響を受けて連れ安となっているだけのように思える。
5,500円前後のサポートラインを抜けてしまったが、当面ここまでの回復には時間がかかりそうだ。 買い戦略は見送りで。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 11月26日 ~ 12月2日】
想定レンジ:28円 〜 50円
コアレンジ:35円 〜 46円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析となる。(以下、XRP)

今まで一番堅調だったが、さすがに市場全体の急落に押された格好となった。
それでも、よく踏ん張りを見せているだろう。
仮想通貨市場の中でも価格の回復は一番は早い可能性がある。
なので、今後もXRPの値動きには注視しておきたい。
それはともあれ、42円付近のサポートラインを割り込んでしまった。
ここらには多くの押し目買い注文があったはずだか、それを吸収してしまった格好だ。
個人的にも、この付近で約定してしまったポジションがあるのだが、いったん同値レベルで撤退をする。
今一度、大きな押し目を待ってのトライとしたい。
次の目処は30円近辺であろう。
さらに30%下げるタイミングだが、BTCと連動しているなら、BTCは30万円のときとなる。
ちょうど、頃合い的にも良いかもしれない。
ダメ元、30円近辺に少額の打診買いを指しておく。忘れたころに約定しているかもしれないので。

まとめると、今週も基本的はレバレッジ市場の短期トレードを中心に。
急落したところをダメ元拾いにいくために、ETHとXRPはかなり距離をおいたポイントに買いの指値注文を入れるだけ入れておく、この程度で今週のトレードに望む予定だ。
(※ただし、これは個人的なトレードプランになるので、リスク管理にはくれぐれもご注意頂きたい。)

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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