BITPoint Weekly Market View(Oct.15)

        

<先週の相場振り返り>

長らく小動きの展開が続いていたが、ビットコインが74万円から69万円割れまで急落。
先日、世界の仮想通貨取引所大手、Bitfinexから法定通貨の入出金を一時的に停止と発表があり、それが波紋を広げて急落に至ったと考えている。
さらにBitfinexから7.7万BTC相当の資産が移動されたことを受けて、これが最も市場に影響した可能性が高い。
財務状況を懸念する噂が絶えない中、煮詰まった市場の下限方向に圧力がかかり、今回の小さな急落に貢献してしまった形だろう。

逆にポジティブのニュースとしては、ビットコインの研究開発を続けるBlockStream社がサイドチェーンサービス、LiquidNetworkをリリースしたことは非常に大きい。
従来のライトニング・ネットワークはオフチェーンであり、送金速度が早いものの、小さなネットワーク内での送受金を行うため、セキュリティ面で課題が残っていた。

今回のLiquidNetworkにより、スマートコントラクトも実装可能となり、ビットコインのサイドチェーン上でトークンや有価証券・電子社債などの発行も可能となっている。
時価総額がもっとも大きいビットコインのサイドチェーン実装は非常に大きな前進となる。
こういった技術開発が進展していたことを受けて、イーサリアムの存在意義が薄まった可能性も否定できない。
直近の値動きはこういった影響が出ていたのだろうか?

<今週の見通し>

今週の見通しだが、ポジティブな材料があれど、チャート形状は正直悪い。
BTCは65万円の重要サポートラインまで残すところ5万円だ。
アルトコインも先週の急落を受けてさらに今年最安値近辺まで逆戻りとなっている。
また今年の注目材料である、SEC(米国証券取引委員会)の動向であるが、ビットコインETF再審における意見書の募集は10/26⇛11/5に変更されていたようで、SECもここ数ヶ月、投資家を焦らしに焦らしている。

11/5に意見募集が締切りということで、ここからまた更に議論が繰り返されるという意味である。
よって、ビットコインETFの認可は11月下旬〜12月上旬が最短ではないだろうか。また少し先の話となってしまったので直近ではこのポジティブ材料には期待しすぎないほうが良いように思える。

さて、各コイン、分析をしていく。

※以下、分析ツールは一目均衡表を使用している。
こちらのテクニカル分析ツールの使い方参考コラムは別途儲けてあるのでぜひそちらをご参考頂きたい。
アドバンスチャートと一目均衡表使い方

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 10月15日 ~ 10月21日】
想定レンジ:60万円 〜 80万円
コアレンジ:65万円 ~ 75万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

まず、ビットコインのトレンドラインを明確に割り込み、そして停滞している。何とも不気味である。

遅行線も過去のローソク足より下で推移をはじめており、実体価格も雲より下で推移。先行スパンも陰転しており、非常に地合いが悪くなっている。
「三役逆転」状態となっており、基準線より上で実体価格が推移をしてくれない限り、安心感は取り戻せないだろう。
■参考:アドバンスチャートと一目均衡表使い方

チャート形状だけで判断するなら、下値をトライする形となっているため、最悪を想定して65万円のサポートライン割れだけは注意しておく必要がある。

買いで臨むなら65〜68万円ゾーンであり、利食いの目安としては72〜73万円程度で考えている。
ここは直近にレジスタンライン(水平線)や割り込んだトレンドラインが抵抗体となり、上値を抑える条件が揃っている価格帯の一つである。
これを抜けてまた75万円台付近に戻るなら一安心だが、目先1週間、買いパターンでトレードを成立させるなら、上記の押し目買いと早めの利食いのほうが無難に感じる。
ストップは65万円割れで慎重にトレードしていきたい。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 10月15日 ~ 10月21日】
想定レンジ:15,000円 〜 25,000円
コアレンジ:19,000円 ~ 23,000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。(以下、ETH)

またまた雲の下限にレジスタンスとされてしまい、反落をした。
正直、今回ばかりは雲の中で推移をできると考えていたが、全く以って買いが入ってこない。
出来高は直近大きくあったようで、売りと買い仕込みをしている投資家が入れ替わった形であろう。
下値を割れた場合、直近で大きく買いを入れたプレイヤーが逃げるため、さらなる下押しにもなりかねない。
今週のETH投資は控えめでいきたいところだ。
今年に安値である19,000円台は一旦の買い場になるであろうが、割り込んだ場合の逆指値注文も忘れないようにしたい。
筆者的には様子見で。買いで勝負するなら前述の19,000円をバックにしたエントリーではないだろうか。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 10月15日 ~ 10月21日】
想定レンジ:40,000円 〜 60,000円
コアレンジ:45,000円 〜 55,000円

■出所 BITPoint BCH/円

代わってビットコインキャッシュ分析に移る。(以下、BCH)

ちらもETH同様に、直近では大きく出来高が膨れていることがみてわかる。
こちらは次世代マイニングマシン、新ASIC期待への買いであることは間違いないだろう。
このマシンは非常にマイニング能力を向上させるため、BCH限定での先行販売に先駆けて買いが入っているのだと考えている。
このBCHに限っては実需の買い支えにも期待できるため、直近安値を割ったポイントでは必ず買いが入ってくる可能性も高く、下ヒゲで終える可能性もある。

ボラティリティが大きなコインだけに大きな反発とリターンを期待して買いでいきたいところだ。
直近安値のサポートラインをバックに買い、割り込んだ場合は損切りだが、10%ぐらいの反発に期待したい。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 10月15日 ~ 10月21日】
想定レンジ:4,500円 〜 7,500円
コアレンジ:5,000円 ~ 6,500円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。(以下、LTC)

5,500円に近づけば、トリプルボトムなるか? 割り込むか? っといった局面になる。
現在、マイニングでも収益があがりにくいLTCなだけに価格の低迷が続く。
BTCは前述通り、サイドチェーンサービス実装に向けて着々と開発が進んでいるようだが、こちらは大きな進展がみられない。
サポートラインを割り込み、さらに今年の最安値を更新しやすい形状になっているため、こちらは今週見送りたいところだ。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 10月15日 ~ 10月21日】
想定レンジ:30円 〜 60円
コアレンジ:40円 〜 50円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析を行う。(以下、XRP)

他の通貨と別の値動きをしていたXRPだが、息切れが鮮明になってきた。
重要サポートラインは40円前後となっており、ここを割り込んだ場合は30〜40円のレンジとなる。
ただ、絶好の押し目買いポイントであることに変わりはないので、今週は40〜42円程度から買いを模索したい。
遅行スパンがローソク足を今週クロスして下抜けしてくるであろうが、押し目ができるとしたらこの後のタイミングかもしれない。
2日ほど余裕があるので、今週半ばからXRPの値動きには注目しておくとよいだろう。
ただし、BTCの値動きに引っ張られて急落した場合は、30円台突入も十分有りえるので、やはりこちらも逆指値で損切り注文の準備もしておくべきだろう。
今週はチャートの地合いが悪いことで、強気の局面ではないが、リスクリワードのよいトレード機会でもある。
記述どおり、筆者はBCHとXRPで勝負する予定だ。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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