BITPoint Weekly Market View(Jun.11)

        

<先週の相場振り返り>

仮想通貨市場は終始レンジ相場だったが、昨晩から急落がはじまった。 調べてみるとシンガポール・香港取引所Houbiニュースより、『韓国政府が没収した仮想通貨財産を売却検討』と流れたことがおそらく急落の初動を誘発したことになったと思われる。

不正に入手した仮想通貨や財産差し押さえの仮想通貨をどれだけの量、韓国政府が抑えているか定かではないが、第二のマウントゴックスを連想させる内容であることは間違いないだろう。 ただマウントゴックスの場合は何年も前に差し押さえた財産がそのままBTC価格上昇につれて1000億円を超える規模にまで膨れ上がってしまっていたことが原因である。 韓国にて、それまでの規模の財産差し押さえが話題になっていれば、すでに報道をされているだろうし、大きな金額にはならないのではないだろうか。 100億円未満相当ならば、市場規模からみると大した額にならない。価格は回復していくだろう。

また取引所を挟んでの売りを実施するのか、欧米のようにオークション方式で売却を検討するのか定かではないが、続報を待ちたい。 オークション方式の場合だと、市場に当たる影響は無風になる可能性があるため、下落した値幅は戻すであろう。

<今週の見通し>

それはともあれ、チャートが崩れた形となり、非常に悩ましいローソク足形状に戻ってしまった。 ざっと見通すと、現段階ではBTCが直近安値を割り込み、アルトコインの円建てのいくつかも直近安値を割り込む展開となっている。 一方で安値を割り込むことなく踏ん張りを見せているのがイーサリアムであり、何度か過去のウォークリビューでご紹介した通り、日々世界中からICO実需の買いが入っているからではないだろうか。 ただ、それも間もなくサポートライン寸前にまできており、割り込んだ場合はもちろん下落幅は拡大していく可能性はあるだろう。

下記、細かく分析していく。

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 6月11日 ~ 6月17日】 想定レンジ:50万円 ~ 90万円 コアレンジ:65万円 ~ 85万円

■出所 BITPoint BTC/円(現物)

ビットコイン日足分析に入る。

チャートに記載した通り、3段下げの3つ目の波に入っていることがおわかりいただける。 3段下げの3つ目の下落は最も大きくなる可能性が高く、注意が必要だ。 直近のサポートラインは4月1日の安値、そして2月6日の今年の最安値である65万円のサポートラインも控える。

ポジティブに考えると、65〜70万円を損値に今回反発が成功するとトリプルボトム形成となり、リバンウンドは非常に大きなものとなるだろう。 ただし、65万円を割り込めば50万円が見えてくる。 タイミング的には市場にネガティブサプライズがもう一つ投下された場合に限ると予想する。 あまり考えたくない事かも知れないが、ここまで再度値段が下がってきてしまったのでリスク管理には十分気をつけて頂きたい。 個人的に今週の戦略を立てるならば目先70万円割れで保有ポジションを一部ロスカット、その後、すぐさま65万円をバックに買いを入れ直す戦略が良さそうだ。 ただ70万円割れても何度か騙しの値動きが乱立し、値動きに翻弄される可能性も大いにある。 覚悟を決めて一度決行したらあまり執着せず、距離を置いて相場を眺める程度で観察をすることをおすすめする。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 6月11日 ~ 6月17日】 想定レンジ:40000円 ~ 70000円 コアレンジ:50000円 ~ 65000円

■出所 BITPoint ETH/円

イーサリアム分析に移る。

BTCと比較すると、4月1日前後の安値までは距離がある。 悲観することはないだろう。ただし、安値を割り込むと下落幅が他のコインと遅れて加速する場合があるので注意をしておきたい。 個人的に本コラム内でコメントする5コインの中で最も保有比率が大きいのがETHだが、今回の下落は想定外のため、損切りを敢行する。 保有の3割程度まず損切りに充てるとして、負けを認めたい。 ただし、どこかで買い戻したいところなので、5万円前半ではすぐさま買い戻しを入れる予定だ。同時に準備もしていく。 売った位置よりはなるべく安く仕入れたいため、タイトかと思われるが損切り時より少しでも安いコストで買い戻せると平均持値が下がるので、大きく成長した際に総資本に差が出る。 総資産の1〜2%の差かもしれないが、こういった地道な活動は中長期的に見ると非常に大きな差になるのでぜひ実行して頂きたい。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 6月11日 ~ 6月17日】 想定レンジ:8万円 ~ 12万円 コアレンジ:9万円 ~ 11万円

■出所 BITPoint BCH/円

ビットコインキャッシュの分析に移る。

こちらも4月の値上がりが約3倍になったこともあり、大きく貯金を残していたがそれを否定する動きが顕著だ。 BCHは値動きが非常に荒く流動性が薄いため、大きく激しく動きやすい。 5月の安値を割り込むのも時間の問題であると考えており、こちらも損切り実行する準備をしておくべきだろう。 下落した場合、BCHは下落が加速しやすいため、距離をおいて8万円かそれ以下から再度参入する準備をしておくとよさそうだ。 まだ出来高が膨れ上がっていることから、ポジションが市場に多く残っている可能性がある。 もうしばらく投資家の投げが続くかも知れない。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 6月11日 ~ 6月17日】 想定レンジ:10000円 ~ 14000円 コアレンジ:10500円 ~ 12500円

■出所 BITPoint LTC/円

ライトコイン分析に移る。

週足でBTCと見比べると全く同じような形状になっており、相関性が非常に高い。 1万円割れが今年の最安値更新となるが、BTCの動き次第であると考えているため、直近は様子見でいきたい。 出来高も長らく膨れ上がっていないことから、市場の注目度は低いままだ。 新規での買いは個人的には敬遠しており、もう少し目立った値動きや目立った材料があれば買い参入したい。 準備だけはしつつ、変わらず様子見で。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 6月11日 ~ 6月17日】 想定レンジ:50円 ~ 78円 コアレンジ:53円 ~ 70円

■出所 BITPoint XRP/円

最後にリップル分析に移る。

ボラテリティが高いコインで有名だが、ここ数週間おとなしい。 ネガティブ材料にもよく反応しやすいのだが、ここ最近は様子が代わってきた。 市場からの注目が遠のいている証拠である。 これはネガティブに聞こえがちだが、トレーダーからすれば好機になる。 今回の市場全体の下落は残念だが、ETHと同じくXRPは買い仕込みを模索する。 60円を割り込んだ場合、53円ぐらいを目処に買い指値をセットしていこうと考えている。 今年の安値は市場全体で見れば45〜50円前後で収まっていることが多いので、直近サポートは50円をデスラインとして考えたい。 ここを割り込むと、真空地帯をまさに抜けていくので損切りも忘れることなく準備しておこう。

まとめると今週はダウンサイドリスクに気をつけながら週前半は損切りをメインに。 後半からはETHとXRPの短期的な買い場を模索し、シナリオ通りなら損切りをした分を買い戻すイメージで相場に望みたい。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。


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