24日の金沢セミナーにご参加くださった皆さま、大変ありがとうございました。
駅から遠方の会場にも関わらず、地方セミナーでは稀にみる大入りとなりました。
セミナーを重ねていくたびに、年々、仮想通貨の認知度が向上しているように感じられます。
ぜひ、次回も近郊で実施した場合は、ご来場ください。
よろしくお願い申し上げます。
先週の相場振り返り
先週のコラムでも申し上げた通り、アルゼンチンにてG20で開催された。
各国の中央銀行総裁、及び財務大臣らが出席し、仮想通貨に対しての規制や枠組みについて議論をされたようだが、各国首脳に温度差があり、事実上7月へ議論が持ち越された形となった。
世間が思っていたほど過激なものとならず、安堵が広がったため、仮想通貨市場は全体的に上昇へ。
しかしBTCは100万円近辺まで回復が見られたものの、レジスタンスラインに阻まれ反落した。
80-100万円レンジ相場が続く展開となっている。
以前のコラムでも、金沢セミナーでもお話ししたが、ベネズエラをはじめ、南アフリカ、トルコ、イランがこういったデジタル通貨採用に意欲を示している。
つまり、新興国且つインフレで悩まされている国々、米ドルの支配から逃れたい国々などがこれらのデジタル通貨に手を出し染め始めているのであろう。
この流れは今年、徐々にエスカレートしていくと考えている。
裏では確実に暗号通貨技術が世界に浸透を始めており、規制と発展の綱引き相場は続くのではないだろうか。
またGoogleも仮想通貨関連の広告禁止を発表しながらも、改ざん防止に向けた監査システムとクラウドオペレーションにて、ブロックチェーン技術導入を発表している。
それほど仮想通貨とブロックチェーンの発展は脅威であり、インターネット3.0時代の到来に身の危険を感じているのであろう。
インターネットの世界がGoogleから支配を逃れる時代がくるのかもしれない。
今週の見通し
市場は現在、非常に閑散としている。
取引出来高ベースでいうと、昨年の夏ごろに起きたビットコインハードフォーク前の取引高水準にまで落ち込んでいる模様だ。
一通り買い終えた投資家が静観している状態であり、次の投資機会を伺う状況が続いている。
ただ、下値も底堅く、何かポジティブな材料がほしいタイミングでもある。
それぞれチャートを見ていこう。
ビットコイン
【BTC/円 価格帯予想 3月26日 ~ 4月1日】
想定レンジ:70万円 ~ 120万円
コアレンジ:80万円 ~ 100万円
■ 出所 BITPoint BTC/円(現物)
ビットコイン現物チャート日足になる。
出来高が非常に閑散としており、3月は非常に低調で推移をした。
ここ2週間ほど、80~100万円レンジで推移をしており、どちらかにブレイクしていくタイミングがキーポイントとなる。
上昇の場合、レンジ相場のステージを切り上げることになるだろう。
その場合は100~120万円のレンジ相場が続くように考えている。
逆に80万円を割り込んだ場合、ストップロス誘発の投げがでるため、多少は注意を払っておきたい。
その場合は一度損切りを実施し、すぐ下の価格帯である75万円近辺などで同額買い戻す準備をしておくと良さそうだ。
指値注文を利用して頂きたい。
イーサリアム
【ETH/円 価格帯予想 3月26日 ~ 4月1日】
想定レンジ:40,000円 ~ 80,000円
コアレンジ:50,000円 ~ 65,000円
■ 出所 BITPoint ETH/円
イーサリアム分析に移る。
下落トレンドの形状となっており、上値が重い展開だ。
安定的に推移をしているほうのコインだったため、今月の7万円割れから大きく投げが出た展開となった。
小生もこの投げに巻き込まれ損切りを慣行せざるを得なかった。
現在、まだ再投資の行動に移ってはいないし、まだ様子見姿勢である。
チャートの下段をご覧頂きたい。今月中旬、出来高が少し増えた時期があった。
これが最後の投資家の投げとなったか判断はつきにくい。
その場合、急反発がもう少し起きてもよかったが、順調に値を下げてしまっているため、膿を出し切っていないのかもしれない。
チャート形状もそこまで良好ではないため、もう1週間ほど様子見をしたい。出来高が低いのにも関わらず、少しずつ値をあげていく値動きになったら投資を再開したいと思う。
または下降トレンドラインを勢いよく上抜いてきたタイミングに参入すべきだと考えている。
ビットコインキャッシュ
【BCH/円 価格帯予想 3月26日 ~ 4月1日】
想定レンジ:80,000円 ~ 120,000円
コアレンジ:90,000円 ~ 110,000円
■ 出所 BITPoint BCH/円
続いてビットコインキャッシュの分析に移る。
イーサリアムのチャートと見比べてほしい。
下落トレンドがETHと比較して緩やかになっていることと、出来高はETHと似たような動きをしたのにも関わらず、BCHはやや真横に推移をしており、今年の安値を割り込むことすらまだしていない。
3月中旬に比較的出来高が増えたのにも関わらず、価格がさがらなかったのは、それと同等に買いに回るプレイヤーがいたことが証拠になる。
つまり、需給が拮抗した証拠になる。
新規の投資家が参入し、損切りを実施した投資家が入れ替わったことである。
こういった動きがあると、相場が反転することが多く、ちょっとした大陽線が出現すると、再び損切りした投資家が参入しやすくなってくるので今週から注目しておくべきだろう。
久しぶりにBCHを購入するタイミングがやってきそうだ。
ライトコイン
【LTC/円 価格帯予想 2月26日 ~ 3月4日】
想定レンジ:14,000円 ~ 20,000円
コアレンジ:15,000円 ~ 17,500円
■ 出所 BITPoint LTC/円
続いてライトコイン分析に移る。
ライトコインは今年に入り、大きな三角持ち合いを形成中である。
他のコインとは少し違った形状だ。
5通貨の中では形状が最も良く、この三角持ち合いを上方向にブレイクをすれば、ちょっとした上昇が期待できる。
先週のコラムでも記述した通り一度は損切りをしていたが、G20も通過し、ネガティブサプライズもなかった。
再度投資を再開しようと考えている。
打診買いをはじめ、下限のトレンドラインが引けるポイントに買い指値を並べておくと良いだろう。
日に日にこの下限は切り上がるので、毎日指値を入れなおす手間があるが、少しチャンスではないかと考えているため、実行しておきたい。
リップル
【XRP/円 価格帯予想 3月26日 ~ 4月1日】
想定レンジ:50円 ~ 90円
コアレンジ:55円 ~ 80円
■ 出所 BITPoint XRP/円
最後にリップルの投資戦略に移る。
こちらも先週のコラム通り、60円台で買いを入れて78円~で手じまうことができた。
再度短期的にトレードをしていきたいと考えている。
買いを入れるタイミングはダブルボトムを狙って58~61円ぐらい、もう一つは安値更新したタイミングで敢えて拾ってみたいと考えている。
出来高も減少傾向にあり、安値を更新したのにも関わらず、直近の出来高を上回ることがなければ、非常に流動性が薄いと証明できるだろう。
そこは絶好の買い場となりそうだ。
ダメ元50円や53円ぐらいで買い指値をしておくと面白いかもしれない。
XRPは下値を拾う前提で各水準にいくつか指値をしておく予定だ。
ただ今週はBCHやLTCの仕込み場にもしかしたらなるかもしれないので、こちらの中長期の様子を伺いつつ、XRPはあくまで短期トレードと割り切って勝負をする予定だ。
利食いの目処は70~75円ぐらいで考えている。
■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx)
FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイFX!」や「みんなの株式」など、大手ポータルサイトでの執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。
香港系プライベートファンドにて運用も担当している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。
免責事項・注意事項
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