BITPoint Weekly View(Jul. 24)
<先週の相場振り返り>
8月1日に想定されていたUASF(ユーザー主導ソフトフォークによる分裂)は回避されることとなり、BIP91もロックイン(乗り換え決定)からアクティベートも今のところ順調にいっている模様。
Segwit(セグウィット)がロックインされるのはおおよそ2週間後となっている。
8月10日前後まではビットコインの送金は控えめにしておいた方が良さそうだ。
<今週の見通し>
BCCの動向に注目であろう。
こちらが安定した値動きになってこれば、安心感が広がりビットコインも買われ始めるのではないかと想定している。
またアルトコイン市場はあく抜け感があり、今回の大きな下落相場は終了したように感じる。
ビットコインより先に崩れたアルトコイン市場。
回復も一足早く訪れるのではないかと考えている。
イーサリアムから買いを入れていくのが良いのではないだろうか。
<BTC/円 レバレッジ市場 価格帯予想 7月24日〜7月30日>
想定レンジ:250,000~350,000円
コアレンジ:280,000~320,000円
■出所 BITPoint MT4 BTC/円
テクニカル表示:ボリンジャーバンド±1~3σ SMA30(中心線) MACD12:26
日足から分析していく。
今月の急落から一転、急騰して、ボリンジャーバンドも中途半端に拡大をした。
但し、これは個人的には朗報で、下落圧力はかなり緩和されたと判断して良いだろう。
ビットコイン分裂騒動が致命的な問題にならない限り、下落トレンドは終了したと考えてよいと思われる。
既に8月1日に向けては周知の事実であったことを考慮すると、現在ビットコインの保有者は覚悟を決めた額でしか保有していないはずである。
これ以上の狼狽売りはないと判断しても良いのではないだろうか。
逆に仕込み場はほとんど提供されなかったと考えている。
今月の急落中に誰もが満足いくほどビットコインを買えただろうか。
今回のフォーク問題が解決される方向で進むなら間違いなく上昇だろうし、市場参加者がいつから買いで入ろうかと模索しているだろう。
よって相場は常に先回りして動く傾向あるため、今週から徐々に値を上げていくのではないかと考えている。
チャートの水色で囲った部分をご覧頂きたい。
この四角いゾーンで今週小動きを展開するなら、小生的には最高のチャートフォーメーションになる。
市場心理的に、様子見姿勢が強く、いつ買えばよいのか?と大半のプライヤーが考え始めるからだ。
その場合、高値を更新したら断続的に値を上げていくと予想している。
MACDもゴールデンクロスをはじめ、陽転の兆しがみてきてもいる。
このオシレーターにも期待できそうだ。
<イーサリアム円>
■出所 BITPoint ETH/円
<ETH/円 価格帯予想 7月24日〜7月30日>
想定レンジ:20,000円~30,000円
コアレンジ:22,000円~27,000円
イーサリアムも完全に売られきったような形状をしており、値動きもまさにそのような感じである。
今週はここの価格帯でしばし推移をするか、高値をジワジワと更新をしていくイメージでいる。
四角く囲った箇所は、ウェッジフォーメーションといい、市場参加者がどのタイミングでポジションを取ろうか悩んでいるときに現れやすい傾向がある。
押し目を待とうかどうしようか、といった心理的な状況であろう。
よって、押したときに打診買いが入るため、価格がすぐに戻ってしまう。
逆に上抜けしてくると、買い遅れ組が入ってくるのでこれまた上がりやすい。
比較的ボーナス期間要素がある形状であることが特徴的だ。
小生はこの形状をFXでも多用している。ドル円やユーロドルなどのトレードにも比較的有効でもあるからだ。
ぜひ覚えておいて頂きたい。
さて、イーサリアムは目先3万円を目指す展開ではないだろうか。
ビットコインのトレードがアクティブにできない期間、イーサリアムでトレードすることも手である。
ビットコインの最悪の事態は免れたと判断しているため、安心感が徐々に広まるだろう。アルトコインも6月のような高値に戻っていくように考えている。
みなさんも少しずつ長期ポジションを構築されると良いのではないだろうか。

■執筆者プロフィール
H&Iトレード株式会社
代表取締役 加藤 宏幸(通称:ひろぴー)
FXトレーダー兼FXコラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
複数のポータルサイトにて執筆活動も精力的に行うなど、各種メディアへの出演も多数。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始した。
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