BITPoint Weekly View(Jun.05)
<先週の相場振り返り>
先々週の大暴落から何事もなかったかのように価格を上昇させてきている。
先週の記事にも書いたが、過去の1年間の急落の局面は何度かあり、30~40%下げる相場は年に3回ぐらいはある。
そして決まったようにジワジワと値を戻す現象が習慣化されてきているように思える。
今回もまた同じような類なのかもしれない。
■市場参加者が慎重姿勢を見せているときこそ、買い場。
出来高は減少しており、他の取引所も似たような現象が起きていた。
市場参加者が慎重な姿勢を示している証拠でもあり、アクティブなプレイヤーから成行で飛びつき買いを始めているのではないだろうか。
筆者も先週のうちに何度も売買を繰り返しているが、基本的には押し目買いの連続であった。
比較的勝ちやすい相場ではないかと思っている。
中長期ポジションは押し目も待たずにひとまず買ってみるべきではないだろうか。
少額の打診買いは非常に大切である。
<今週の見通し>
5月末日、中国の大手取引所、BTCCとOKCoinの出金規制がさらに緩和された。
1口座あたり、出金可能額は1日/20BTCとなっている模様。
中国当局も準備が整ってきたようで、6月中にビットコイン取引所各社に対してマネーロンダリング規制及び、ビットコインの管理条約の導入を正式に発表する模様だ。
これはポジティブ要因として理解してよいだろう。
規律に守られた規制であり、ここ数か月無理矢理抑え込んできた規制緩和を実施していくことから、再び中国の暗号通貨市場も盛り上がっていくのではないか。
価格上昇に期待したい。
<BTC/円 価格帯予想 6月5日~6月11日>
想定レンジ:260,000円〜310,000円
コアレンジ:280,000円~300,000円
(出所:BITPoint BTC/円 日足チャート)
ビットコイン円のチャートを分析していく。
先ほど申しあげたとおり、出来高が急速に減っている。
市場参加者がおとなしくなってしまった証拠であろう。
しかし、過去の例を参考にすると、今は絶好の買い仕込みチャンスとなる。
繰り返しになるが、ひとまず打診買いをしてみると良いだろう。
移動平均線35日線(赤色)を参考にすれば、直近1か月間の平均線である。
ビットコインの場合中長期的にみても上昇相場が続いているため、この線を割り込むことはあまりない。
なので、この線を基準に考えるならば、絶好の押し目のチャンスが250,000円~270,000円程度になるであろう。
もし今週このあたりに下落するタイミングがあれば、筆者も積極的に購入を考えている。
<ETH/円 価格帯予想 5月29日~6月4日>
想定レンジ:25,000円〜31,000円
コアレンジ:26,000円~30,000円
出所:BITPoint ETH/円 日足チャート
イーサリアムの分析をしていく。
先日ブルームバーグのあるコラムに記載があったが、2018年度末までにはビットコインの時価総額をイーサリアムが超えて行くのではないかという予想があった。
イーサリアムを取り囲む巨大企業は多く、世界のブロックチェーン技術の最先端を行っている暗号通貨になる。
そしてその企業間ネットワークも甚大なものだ。
今後世界のブロックチェーン技術はイーサリアムを中心に、これに付随するコインが脇を固めていくような方向になるであろう。
いずれにしても米国の企業がインターネットやネットワークの世界を牛耳っているため、それに倣う必要がある。
そう考えると、ゴールドマンサックスやJPモルガン、Microsoft、intelなどについて行くべきであろう。
そして先月末も三菱東京UFJ銀行やトヨタまでもがこのグループに参画した。この行動は高く評価したい。
※参考元 イーサリアムを支持する企業一覧:https://entethalliance.org/members/
日本や欧州諸国の企業もさらに後を追ってイーサリアムの支持を始めればあっという間に時価総額が10兆円を超えるのではないかと考えている。
バブル相場のポテンシャルも十分秘めているが、それはまだ先の話であろう。
毎週繰り返し申し上げるが、初めてイーサリアムを購入しようとお考えの方はひとまず買ってみることをおすすめする。

■執筆者プロフィール
H&Iトレード株式会社
代表取締役 加藤 宏幸(通称:ひろぴー)
FXトレーダー兼FXコラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
複数のポータルサイトにて執筆活動も精力的に行うなど、各種メディアへの出演も多数。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始した。
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