BITPoint Weekly View(Mar.20)

        

<先週の相場 振り返り>
 
先週はビットコイン市場が大きく下落。
145,000円近辺から一時110,000円を割り込む展開を示した。
 
現在のBTC/円は115,000円〜120,000円で取引がされている。
 
この下落の要因はハードフォーク問題であろう。
1年半ほど前から技術者の間では問題視する声が多かったのだが、今回始めて大きな反応を見せた。
 
簡単に説明しておくと、ハードフォーク問題とは現在のビットコインともう一つ兄弟分のような新しいビットコインを作って2つの種類に分けてしまおうという動きのことだ。
 
なぜそんなことをしなければならないかというと、昨今のビットコイン価格が爆発的に上昇をしているため、取引高も急増してしまっている。
現物のビットコインの送付量も日に日に増してきているのだ。
 
要するに、送金(通信)量が多くなりすぎて、現状のブロックチェーンではキャパが追いつかなくなりつつある問題に直面しつつあるのだ。
 
現行のブロックチェーンを使用しつつ、現在のビットコイン取引がさらに増えていったらどうなるだろうか?
 
もちろんコンピューターのCPUと似たようなもので、キャパシティオーバーで動作が重くなるし、容量もいっぱいになってしまう。送金に今よりも時間がかかってしまうかもしれないし、一定の時間内での送金に失敗してしまう恐れがある。
 
だから新しいビットコインのヴァージョンを作り、発展と成長に伴いビットコインのブロックチェーンのブロック容量を大きくしようという話だ。
こういった意味ではビットコインの安全性を高める意味ではよい動きだと思われる。
 
悪い面で言えば、ビットコインは中央管理者がいなくても稼働するという特徴に反する。
 
フォークとは、分岐という意味だ。
今回のハードフォークが実現してしまうと、新しいブロックチェーンが生成できることになり、今まで連なっていたブロックから新たな道ができてしまうことになる。
 
要するにコントロールできる可能性が上がるということだ。
組織だってやれば実現は不可能ではなく、賛否両論となる。
 
良い意味では、ビットコインが永続的に存在できるかもしれないが、悪い意味では、中央集権化が高まる。
自由な価格、値決めされていたビットコインが、ハードフォークして新しいブロックチェーンに刷新されることによって、それを担当した組織やグループが新しいブロックチェーンをコントロールすることが可能になってしまう。
 
いわゆるビットコインも中央銀行化した一面を持つことになる。
 
多少のビットコイン金融政策というべきか、今後もこういった方針によって、ビットコインの在り方が違ったモノに変貌してしまう恐れがあるのだ。
 
発行上限だって変更可能となるため、これではビットコインの量的緩和も可能性がないとは言えなくなる。
こういった意味で、反対意見も多い。
 
ともあれ、ハードフォークできないとなるとこれ以上の取引量の増加が見込めなくなるので価格上昇が失速する恐れもあるので難しいところだ。
 
こういった意味で世界のビットコイン技術者や取引所は頭を抱えだしたのだ。
 
<今週の見通し>
 
前置きが長くなってしまったが、今週の見通しにうつる。
正直、今回のハードフォークはビットコインが始めて直面する難題であり、世界のビットコイン業界の試練でもある。
 
今後の動向を見守りたい。(イーサリアムは何度かハードフォークに直面したことがあるが、今のところ上手く機能しているようだ。)
 
ともあれ、ブロックチェーンが破壊されるわけでもないので、これでビットコインは終わるわけではない。
ただテクニカル的にはまだ買われすぎ水準であり、買いで捕まっているポジションも多いであろう。なので、もう少しダウンサイドリスクがあるように思える。
 
トレードは現物取引ぐらいに抑えておくほうが良いかもしれない。
または短期的にはショートで勝負してみるのも面白いかもしれない。
 
<BTC/JPY 予想レンジ 3月20日〜26日>
 
想定レンジ幅:80,000円〜140,000円
コアレンジ幅:100,000円〜130,000円

 


■出所:BITPOINT ウェブ価格チャート
 
BTC円は直近のサポートラインが引けるポイントの130,000円を割り込んだ。
 
そのため、今週は130,000円前後が一度レジスタンスとなる可能性が高い。
 
ここを超えていくようだと、比較的市場が楽観視している証拠であろう。
もし上で買ったビットコインが捕まっているようなら、130,000円付近に戻ってきたあたりでカットすると良いかもしれない。
 
問題は100,000円割れでどれだけ下落してしまうかだ。
ハードフォーク問題に進展があればまた大きく反応するだろう。
 
くれぐれもレバレッジは高く取りすぎないように注意したい。
じっくりと現物で買い下がる程度で様子を見るのが得策ではないだろうか。
 
 



■執筆者プロフィール
H&Iトレード株式会社
代表取締役 加藤 宏幸(通称:ひろぴー)


FXトレーダー兼FXコラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
複数のポータルサイトにて執筆活動も精力的に行うなど、各種メディアへの出演も多数。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始した。


 

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