BITPoint Weekly Market View(Mar. 12)

2018年03月12日

<先週の相場振り返り>

先日Bloombergの報道で、「BTC 2,000億円相当放出へ」という見出しが目に留まった。
マウントゴックスの管財人を務める小林弁護士が取引所を介してBTCを換金しているというニュースだ。
これは米国の仮想通貨サイトでも話題になり、なぜオークション形式で売らないのだ?と疑問の声も上がっているようだ。

2,000億円は1BTC=120万円程度で計算されていたようで、実際には残り16万枚相当のBTCがあるとのこと。
それでも1BTC=100万円換算をすれば1,600億円前後の金額になるため、相当なものだ。
ビットコインは直近時価総額が約16兆円相当と大きなデジタル資産の地位を築いているようにみえるが、流動性や出来高の面では個別株と比較してもまだまだ脆弱だ。

わずか10億円の売りが入れば、価格が数万円押し下げられてしまうほど、柔な投資商品だということも今回改めて認識させられたニュースである。
迷惑なニュースであることは間違いない。

ただ今回のニュースで大口の機関や企業が直接買い交渉のコンタクトを取っている可能性もあり、期待したいところだ。

<今週の見通し>

さて、ビットコインは折角の上昇トレンドのローソク足形状になりつつあったのだが、その形状が崩れてしまった。
今年に入り取引所に起こっていた騒動は終息に向かっていただけに、BTCは100万円を割り込み、90万円の水準にまで下落は正直痛い。

しかし100万円をクリアに割り込んだにも関わらず、現在は100万円以上の水準にまで回復を見せている。
ストップがあまりなかったようで、悲観的なニュースではあるのだが、売り物があまりないことが今回の短期的な下落でも証明されたと考えている。

水をさされてしまったが、気を取り直して今週の相場分析をしていこう。

<ビットコイン>

【BTC/円 価格帯予想 3月12日 ~ 3月18日】
想定レンジ:80万円 ~ 120万円
コアレンジ:90万円 ~ 110万円

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■出所 BITPoint BTC/円(現物)

さて、BTCだが、綺麗に下降トレンドラインがもう1本引ける形となってしまった。
3点止めというのは少々稀なケースでもある。
ただし、4度目のトライの場合はかなりの確率で抜けていくことが多いので、次回の上昇に期待したい。
中長期のポジションはもちろん買い継続で望みたい。
この下降トレンドラインや直近高値のレジスタンスラインが引ける120万円~130万円ゾーンは強力な抵抗帯として今後も機能しそうだ。

抜けるには少々時間がかかるかもしれない。
3月下旬から4月上旬で考えている。
ローソク足も高値や安値を切り上げたり、切り下げたりを始めているのでレンジ相場に移行したと考えてよいだろう。
こういった相場の場合は様子見しているほうがかえって資金を減らさずに済むので次の大きなチャンスを待ちたいと思う。
出来高も相変わらず減少しているので、市場の買いポジションは少ないと思われる。
今のうちに仕込んでおくのがベストだろう。

<イーサリアム>

【ETH/円 価格帯予想 3月12日 ~ 3月18日】
想定レンジ:65,000円 ~ 110,000円
コアレンジ:70,000円 ~ 100,000円

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■出所 BITPoint ETH/円

ETHはBTCとチャート形状を比較すると少し弱い形状にみえる。
逆張りで買いをいれるならこの形状なら買いにいきたいところだ。
今週はBTCの比率よりETHの比率をあげると良さそうだ。
同じく下降トレンドが引けるが、綺麗に上値を抑えられている展開はBTCと変わりはない。

この下降トレンドラインを抜けるにはもう数日、時間がかかりそうだ。
ただ、なだらかな下降トレンドであるため、右側に抜けて再度小動きの展開も想定しておかなければならない。
レンジ相場を狙うなら、10万円や11万円のレジスタンスラインを利用して売り戻し、押したら買い戻しを繰り返すと良いだろう。
出来高も変わらず、ここ2~3日は小さな物となっている。
下落するとしてもネガティブなニュースが出ない限り、短期的なもので終わると考えている。

<ビットコインキャッシュ>

【BCH/円 価格帯予想 3月12日 ~ 3月18日】
想定レンジ:10万円 ~ 18万円
コアレンジ:11万円 ~ 15万円

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■出所 BITPoint BCH/円

BCH/BTCでチャート形状をみると上昇トレンドになりはじめていたため、BCH円もBTC円と比較して少し良好な形状が表れ始めてきた。

すでに下降トレンドラインは右側には抜けており、原稿執筆時点でも少し強めの陽線が出現しはじめている。
これだけでは判断が難しいが今日、明日中に15万円近辺まで上値を伸ばすタイミングがあれば、また何かポジティブなニュースがあると考えて良いだろう。
長めの陽線が合図となるため、その場合は1時間足などの短い時間足の押し目を拾ってトレードしてみると短期でサヤが抜けるのではないだろうか。

ただし、先週もお伝えしているように来週はG20の財務大臣・中央銀行総裁の会議がアルゼンチンで開催される。
こちらで仮想通貨の世界的な枠組み・取り組みを決めようとドイツとフランスから呼びかけがあるようなので注意が必要である。
突っ込み買いもほどほどに、あくまで短期トレードで勝負されたほうが良いだろう。

<ライトコイン>

【LTC/円 価格帯予想 3月12日 ~ 3月18日】
想定レンジ:16,000円 ~ 23,000円
コアレンジ:18,000円 ~ 22,000円

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■出所 BITPoint LTC/円

LTCも下降トレンドラインが一つのターゲットになるだろう。
おおよそ、2 ~ 3日は21,000 ~ 21,500円あたりで上値を抑え込まれそうだ。

やはりG20を意識すると今週は買えない。
現物の買いポジションは持っているが、追加は今週控えたほうが良いように感じている。
仮に16,000円を割ってくるとライトコインは処理する予定だ。
ここは潔く損切りを敢行し、BTC、ETH中心のポジションに変更をする。

引き続き様子見でいきたいと思う。

<リップル>

【XRP/円 価格帯予想 3月12日 ~ 3月18日】
想定レンジ:65円 ~ 120円
コアレンジ:75円 ~ 105円

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■出所 BITPoint XRP/円

最後にXRPの分析に移る。

前々回のコラムで懸念をした通り、ロックアップの放出が行われているように感じている。
3月5日に大きく上昇をして120円近辺まで上値を伸ばす勢いだったが、その上昇を全否定し、大きく下落した。
直近相場で高値と安値を結んだ騰落率はXRPが一番大きいだろう。
買いを誘ったところに売りをぶつけた形だと思われる。
ただこう見ていると、どこかのタイミングでまた大きく戻すところがあるように感じている。
G20通過後、下落していたら短期的にXRPは面白いかもしれない。
来月も同じパターンがある前提で監視しておくと良いだろう。
ただ今週はXRPも基本様子見で。
または60円台があるなら試しに買いを入れてみたいので、予め買い指値をしておこうと個人的には考えている。

まとめると、今週はBTCとETHを中心に戦略を立てつつ、短期的にはBCHのトレードを。
LTCとXRPは今週に限ってはまだ様子見といった感じだろうか。

■執筆者プロフィール
ひろぴー(@hiropi_fx

FXトレーダー兼FXコラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、第一回「ザイFX!杯 FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。
複数のポータルサイトにて執筆活動も精力的に行うなど、各種メディアへの出演も多数。
2015年からは仮想通貨の可能性に注目し、ビットコイントレードを開始。自身のWebサイト(Bitcoin-FX)でも積極的に情報発信を行う。
近著に『トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かるビットコイン革命』。


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